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2018.12.19
お知らせ
八坂神社で行われる京都の年越しの風物詩「白朮(をけら)祭」をご存知でしょうか?
一般的に大晦日から元旦に掛けての風物詩と言えば除夜の鐘や初詣が思い浮かびますが、京都で「白朮祭」は「これがないと新年を迎えられない」という人もいるほどの欠かせない行事となっています。
古式にのっとって火きり臼と火きり杵できりだされた御神火が境内に吊された灯籠にともされ、人びとの願いを記した「をけら木」とともに、夜を徹して(大晦日午後7時半頃~元旦早朝まで)焚かれます。
地元の参拝客は境内で火縄を買い、御神火(白朮火)を火縄に移し、消えないようにくるくると回しながら家に持って帰ります。
持ち帰った「白朮火」は元旦に炊く雑煮の火種として使うと無病息災のご利益があると言われ、燃え残った火縄は「火伏せのお守り」として台所にお祀りします。
あいにく観光で遠方から訪れた方が「白朮火」の火を絶やさず自宅まで持ち帰ることはできませんが、八坂神社では火で縄を焦がしてから、火を消した火縄も用意してあり、火事を防ぐお守りとして人気があります。
夜を徹して炊かれる「白朮火」を眺め、魔除けとして薬草としても珍重される「をけら」を調製した「をけら酒」を飲んだりと、京都でしかできない年越しをぜひ体験してみてください。